「西武」が要らない? 西武柳沢駅のナゾ 首都圏「なぜか社名付き駅」を探る

JRの駅などと区別するため、社名を冠した私鉄の駅は多くみられますが、なかには、類似の駅名が周辺にないケースも。なぜ社名がつくのでしょうか。

20以上ある「京成〇〇」のなかにも…なぜ社名付き?

 社名付きの駅は東武、京王、小田急、京急にもありますが、とりわけ多いのは、JR線と競合している京成です。実に20以上もの「京成〇〇」駅があります。

 京成関屋(東京都足立区)、京成立石(同葛飾区)などは、同駅名が関東にないケースです(関屋駅は新潟県、立石駅は大分県)。なかでも京成臼井駅(千葉県佐倉市)は、福岡県にあった臼井駅が廃止されており、西武柳沢と同様、実質的に社名で区別する必要がなくなっています。

 実は京成では、1931(昭和6)年に省線(国有鉄道)などとの同名駅を一斉に「京成〇〇」へ改称し、その後に開業した駅でも踏襲しています。京成に限らず首都圏では、社名付きの駅が大正後期から昭和戦前にかけて多く登場しました。

 なかには、小田急相模原駅のように、もともと「相模原駅」だったところ、国があとから相模原駅(横浜線)を設けるにあたり、社名付き駅名に改称したケースもあります。

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神奈川の武蔵小杉駅。小杉駅は富山県にある(乗りものニュース編集部撮影)。

 一方、社名での区別を採用しなかった会社のひとつが南武鉄道、現在のJR南武線です。昭和初期に開業した同社は、武蔵小杉、武蔵中原といったように、同名駅を「武蔵〇〇」で区別しました。東急線は、もともといくつかの会社に分かれていましたが、「東急〇〇」という駅はなく、武蔵小山(目黒線)、武蔵新田(東急多摩川線)といった具合です。

 この時代は電車が発達し、新しい駅が次々と生まれていました。そうしたなか、同名駅と社名で区別するか、旧国名などで区別するかという、当時の各事業者の方針が、現在にまで影響を与えているといえるのではないでしょうか。

【了】

【「ムサコ」はうちの地域だ! 昔の駅名方針の思わぬ影響】

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コメント

4件のコメント

  1. 関屋駅は、他に奈良県に近鉄大阪線の駅もあります。

  2. 南武鉄道の廃駅、南武是政は何だったんでしょうね。今となってはわからないかもしれませんが気になりますね。

  3. 多摩モノレールが開業したとき、多摩センター駅は、京王は「京王多摩センター」、小田急は「小田急多摩センター」になった。ホームが隣り合っているので、京王と小田急は「多摩センター」にして、多摩モノレールの多摩センター駅を「モノレール多摩センター」にした方がよかった。同じように、ホームが隣り合っているが、永山駅は「京王永山」、「小田急永山」になっている。京王や小田急以外で永山駅はあるのだろうか。

  4. 永山は北海道に、長山は愛知県にありますよ。

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