ラッシュの乗り方を忘れている? 新年度の電車混雑「入口付近に固まりすぎ」の声
4月から新年度になり、電車やバスが混雑しているようです。が、それに対し「奥に詰めていないから」「ラッシュ時の乗り方を忘れているのでは」との声もあります。
新年度、混みあう電車 でも?
2022年4月、新年度に入り、SNSではこれまで以上に「電車が混んでいる」といった声が多くみられます。
そうしたなか、4月7日から8日にかけては、「混んで見えるだけ」「明らかに奥に詰めていない」「入口付近にかたまりすぎ」といったツイートに、共感の声が多く寄せられました。コロナ禍でテレワークが浸透したここ2年間で、「ラッシュ時の乗り方文化が喪失したのでは」との声も。
一方、これに対して「4月だからじゃないの?」「恒例行事」といった声も見られます。新しく通勤・通学を始める人も多いから、というわけです。
京王電鉄は、2022年も「温度感としては、例年と同じ」としつつ、慣れていない乗客がいるため、駅などで状況を見ながら案内や呼びかけを行っているといいます。
以前、別の事業者に取材した際、例年4月には次のような呼びかけをするケースが特に増えると話していました。
・(駅ホームで)ご乗車される方の列にお並びください。
・(リュックなど)背中の荷物を降ろしてください。
・車内の奥にお詰めください。
・降りるお客様のためにドア付近ではいったんホームへお降りください。 など
こうした乗降時のマナーについては、日本民営鉄道協会が毎年取りまとめている「駅と電車内の迷惑行為ランキング」でも、座席の座り方とともに例年、迷惑と感じる行為の上位に位置しています。
なかでも、「扉付近から動かない(乗降を妨げる、奥に詰めない等)」は、55.9%の人が「乗降時のマナーのうち、最も迷惑に感じる行為」として答えています(2021年調査)。
【了】
スマホをドアに寄りかかって操作しようとする人を目にします。そのためにドア近くに立ち、乗り降りする人がいても避けようとしないのを見ると腹が立つことがあります。ドアは乗り降りするためにあることを理解させることが改めて必要ですね。新入生に限らず。