阪急淡路駅の高架化工事 14年目の進捗は? 姿を現した新駅舎はまるで要塞

まさに要塞 2つの工法で車窓も大きく異なる

 高架化される新たな淡路駅の駅舎は、1月にはまだ足場で覆われていましたが、4月に入って外壁の一部があらわになっています。

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淡路駅の高架化イメージ(画像:大阪市)。

 JRおおさか東線や道路を跨ぐ部分など一部で、まだ高架桁が架かっていないところもありますが、淡路駅周辺ではおおむね高架ができています。隣駅である千里線の柴島駅では、一部の未施工部をのぞいて高架がほぼ完成。京都線の崇禅寺駅では、駅西側に高架の一部が形になっているものの、その他はまだ橋脚の一部が施工中という状態です。

 淡路駅の東側に位置する千里線とおおさか東線との交差部、西側に位置する京都線と道路(予定地)の交差部では、トラス橋が架設済み。30m近い高さの位置に中間橋脚なしで一跨ぎしているため、思わず見上げる光景となっています。

 この連続立体事業は、大部分が「別線施工」、つまり既存の線路で営業を続けながら、隣に高架を建設していく方式ですが、京都線の淡路~崇禅寺間は、営業線路を順番にずらし、元の線路の場所に高架を設置していく「仮線施工」を採用しています。そのため、現在この区間では、線路が足場に覆われてトンネルのような状態になっています。

 ラッシュ時の7時台から9時台。列車はひっきりなしに「平面交差」を行き来します。千里線の列車は京都線の線路を何本も跨いでホームへ進入。それと並行するように京都線の列車もホームに進入します。それが終わると、反対側の列車が発車。「慌ただしい」この風景は、上下線を完全分離する高架駅の完成によって、見納めとなります。

【了】

【そびえ立つ「4階建て」高架 現在の様子】

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