オーストラリア 独自開発「ブッシュマスター」装甲車20両をウクライナへ供与

陸上自衛隊も8両採用した右ハンドル車。

オーストラリア独自開発の4輪装甲車

 オーストラリア政府は2022年4月8日、ロシアによって国土が侵略されているウクライナを支援するため、自国製の「ブッシュマスター」装甲車20両を供与することを決め、オーストラリア空軍のC-17に積載したと発表しました。

「ブッシュマスター」は、タレス・オーストラリアが製造する4WD仕様の装輪装甲車で、優れた機動性と輸送力を有しており、地雷や即席爆発装置(IED)、大砲の破片や小銃弾などに耐えられる防御力を持っているといいます。加えて供与される車両には、増加装甲が装着され、防御力が強化されているほか、無線機やGPS(全地球測位システム)なども付与されているとしています。

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ウクライナに供与されるオーストラリア製「ブッシュマスター」装甲車(画像:オーストラリア国防省)。

 20両の内訳は、人員輸送型18両、救急車仕様が2両で、これらはウクライナでの運用環境を考慮してオリーブグリーンのカラーリングが施されているとのこと。さらに車体の各所には、ウクライナ国旗とともに支援の証として、英語とウクライナ語で「ウクライナとともに」という言葉がステンシルで描かれているそうです。一方、救急車仕様には赤十字のエンブレムが付きます。

 なお、オーストラリア国防総省は引き続きウクライナ政府と協力して適切な兵站支援パッケージを開発し、ウクライナ語字幕付きの陸軍ビデオを用意して訓練も実施していくとしています。

【了】

【製造ラインの写真も】ウクライナに空輸される「ブッシュマスター」ほか

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