阪神高速湾岸線・湊川延伸 トンネル見えてきた「駒栄ランプ」 六甲アイランドでも作業進む

湊川の「スタート地点」が出来上がってきています。

2019年末から本格的に工事開始

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トンネル工事が進む駒栄ランプ付近(画像:阪神高速)。

 阪神高速5号湾岸線で、六甲アイランドから西へ延伸し、ポートアイランドを経由して湊川JCT方面へ接続する「大阪湾岸道路西伸部」(延長14.5km)の建設事業が進められています。阪神高速道路は2022年3月時点での工事進捗を公開。トンネルのコンクリート打設作業などの様子を紹介しています。

 5号湾岸線は現在、大阪市住之江区の南港北出入口から神戸市東灘区の六甲アイランド北出入口までが開通済み。魚崎浜から西へ神戸市港湾局の管理する「ハーバーハイウェイ」が神戸新港までを結んでいますが、湾岸線の延伸部はそれとは別に、大阪湾の海上を通過するルートとなっています。

 2016(平成28)年に事業化したあと、まずは湊川JCTの南側に接続する「駒栄ランプ(仮)」の部分が先行して工事開始。31号神戸山手線の末端部をくぐる形で、開削トンネルが南へ伸びています。この工区では箱型トンネルの構造になっており、”箱”の底にあたる部分のコンクリート打設が一部完了、そこから壁の部分が上に伸びていく段階です。

 時間軸をさかのぼって追ってみましょう。2021年7月の時点では、まだ掘削の段階。11月には底の土をならし終わり、12月にはコンクリート打設準備が完了。2022年2月に型枠や鉄筋が組み終わり、コンクリートの打設が始まっていました。急ピッチで現場は進行しています。

 この駒栄ランプを抜けると道路は地上に出て、そのまま海上を高架橋でポートアイランド方面へ伸びていきます。そこまでの工事はまだ未着手となっています。

 延伸部の反対側、六甲アイランド東地区では、橋脚の基礎を建造する前段階として、支障となる埋設雨水管の移設工事などが行われています。こちらの工区は、2022年1月から開始しています。 

【了】

【阪神高速湾岸線の延伸ルートと詳細】

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