ドイツ政府が決断 ウクライナへ「ゲパルト」対空戦車を供与

ソックリ姉妹として「シーザー」なる対空戦車も。

ブラジルやルーマニアも使用する「ゲパルト」

 ドイツ国防省は2022年4月26日(火)、ウクライナに自国製の「ゲパルト」対空戦車を引き渡すと発表しました。

 これは、ドイツ南西部にある在欧米軍のラムシュタイン空軍基地で行われた、ウクライナへの軍事支援を協議する国際会合において、ドイツのクリスティーネ・ランブレヒト国防相が明言したもので、「ゲパルト」は、ドイツがウクライナに直接、重装備を引き渡す初のケースになるとのこと。

 なお、会合終了後に開催された記者会見で、ランブレヒト国防相は「それ(ゲパルト対空戦車)は、まさにいまウクライナが必要としているものです」と述べたほか、スロベニアが自軍の重装備をウクライナに供給する見返りに、ドイツの重装備を同国に引き渡すことについても言及したといいます。

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ドイツ連邦軍の「ゲパルト」対空戦車。現在は退役済み(画像:ドイツ国防省)。

「ゲパルト」は、「レオパルト1」戦車の車体に、対空用の35mm機関砲2門を備えた砲塔を組み合わせた自走式高射機関砲といえる装備で、1976(昭和51)年から2010(平成22)年までドイツ連邦軍に配備されていました。

 ちなみに、ドイツ連邦軍が運用を止めたことで余剰化した「ゲパルト」は、中古兵器としてブラジルやルーマニアなどに引き渡されており、両国では現在も、現役運用されています。

【了】

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