インド版「エアフォースワン」印政府専用機“エアインディアツー”が来日 なぜワンじゃない?

2022年5月23日、インド政府専用機「エアインディアツー」が東京都にある羽田空港に飛来しました。運航開始からまだ2年ほどしか経っていない特別機の概要と、なぜ今回は「エアインディアワン」と呼ばないのか見てみます。

インド版「エアフォースワン」の機内は?

 こうして2020年に導入された新たな「エアインディアワン」、機体は2機で各々の登録記号は「K7066」と「K7067」です。ただ新造機ではなく、両方ともそれまでエアインディアが旅客機として使用していた「ボーイング777-300ER」を改造したもので、2021年3月にモディ首相のダッカ訪問で初めて使用されました。

 塗装は白を基調とし側面には英語とヒンディー語の両方で書かれた国名、そして国章がデザインされています。機体後部にはインド空軍の国籍マーク(ラウンデル)、垂直尾翼には日本を始め、世界各国の政府専用機と同じように国旗が描かれています。

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2022年5月23日朝、羽田空港に飛来したインド政府専用機(深水千翔撮影)。

 機内は大統領や首相が使用するエリアのほか、会議室や医務室、記者会見用のスペース、報道関係者やスタッフ、運航クルーのための座席が備えられました。また、専用機ならではの利点として、セキュリティを強化した専用の通信設備が設けられており、飛行中でも重要な情報を集め各機関に指示を出せるようになっています。

 また機体が攻撃を受けるなど危機に陥った場合の状況も想定しており、ミサイル警報センサーに加えて高度統合防衛電子戦装置(AIDEWS)や大型航空機赤外線対抗システム(LAICRM)、チャフ・フレア射出装置などで構成された自己防衛システム(SPS)を搭載することで、飛来するミサイルの探知と妨害が可能になっています。アメリカ国防安全保障協力局によれば、システム一式にスペアパーツやサポートなどを合わせた価格は約1億9000万ドルとのことです。

 なお、運用こそインド空軍の航空司令部通信飛行隊(Air Headquarters Communication Squadron =AHQCS)が担っていますが、機体の保守はボーイング777の整備ノウハウを持つ、エアインディア・エンジニアリングサービス・リミテッドが手掛けているといいます。

【来日ほやほやエアインディアワンの全景&懐かしの747時代の特別機も】

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