全通へあとわずか「宮古盛岡横断道路」JR山田線と並行 計17kmが事業中
開通すればほぼ全線開通に。
残り少ない未開通区間で設計・用地取得進める
国土交通省 三陸国道事務所は、2022年度の業務概要を5月20日(金)に発表。その中で、岩手県盛岡市と宮古市をむすぶ高規格道路「宮古盛岡横断道路」について、宮古市内の計2工区「田鎖蟇目道路」「箱石達曽部道路」を進めていくとしています。
宮古盛岡横断道路は東日本大震災の復興支援道路として、東北道から三陸沿岸へ「くしの歯型」に整備が進められている高規格道路のひとつ。宮古市周辺の安定的な緊急輸送を担い、観光振興を図ります。
現在開通済みなのは、盛岡~区界の盛岡市内と、峠越えの平津戸・岩井~松草区間、達曽部道路、川井~箱石区間、下川井地区、蟇目~腹帯地区、宮古西道路。総延長約66kmのうち、79%が開通済みとなっています。今回の2工区計14kmをあわせると、未事業化のわずかな区間を残し、ほぼ全線が整備済みとなります。
「田鎖蟇目(たぐさり・ひきめ)道路」は2020年に事業化した、茂市地区と宮古市街を直結する部分の工区。今年度に用地買収へ着手していきます。
「箱石達曽部(はこいし・たっそべ)道路」は2021年度に事業化。川内地区周辺の山間部をトンネル主体で抜けていく工区で、2021年に開通した2区間をほぼつなぎ、盛岡・宮古の市境の峠越えをスピードアップします。今年度は調査設計が進められます。
盛岡~宮古間では106特急・急行バスが宮古盛岡横断道路経由で運行。運行頻度は1日10~12往復で、両市街を最速1時間40分で結びます。
なお、宮古盛岡横断道路はJR東日本のローカル線、山田線と並行。山田線は快速「リアス」を含め、1日4往復が運転されています。盛岡~宮古間の所要時間は最速で約2時間20分です。
【了】
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