硫黄島に次ぐ「訓練の島」に? 鹿児島「馬毛島」とは 防衛省がゼロから開発するメリット

種子島の西に浮かぶ無人島「馬毛島」に、いま防衛省・自衛隊が注目しています。この小島を訓練のための一大拠点にしようという計画ですが、“訓練の島”としては、東京からはるか南の硫黄島が知られます。なぜ馬毛島なのでしょうか。

使い勝手はいいけど遠すぎる硫黄島

 東京から南へ約1200km。ここには、陸の孤島かつ「まだ東京都」でもある硫黄島があります。

 第2次世界大戦末期、激戦地となった同島は、戦前こそ島民が生活していたものの、戦火が激しくなるとともに旧日本軍の一大防衛拠点となり民間人は退去、戦後は島全体が自衛隊および在日米軍の訓練施設として使用されています。そのため、一般人の立入は厳しく制限されていることから、元島民であっても年に一度の慰霊祭への参加以外では上陸できません。

Large 20220526 01
硫黄島航空基地の滑走路を使って離発着訓練を行うアメリカ海軍のFA-18F「スーパーホーネット」戦闘機(画像:アメリカ海軍)。

 現在、硫黄島は防衛省の施設として海上自衛隊が管理しており、自衛隊とアメリカ軍が使用する以外は、太平洋を通過する旅客機の緊急着陸場所として指定されています。

 一方で、硫黄島特有ともいえる立地上の問題がありました。国内の航空自衛隊基地や在日米軍基地などから直線で約1200kmから1400kmも離れていたため、移動に時間と燃料を多く消費していたのです。

 特に山口県の岩国基地を拠点とするアメリカ海軍の固定翼艦載機部隊は、陸上における空母への模擬離着陸訓練を行う場合、はるばる硫黄島へと向かう状況が続いています。ほかにも、航空自衛隊などが実弾を使用した射撃訓練を行う際は硫黄島などを拠点に訓練しているため、移動だけで1日消費してしまうこの距離感に無駄があると以前から言われていました。

【硫黄島内を巡ったレア写真】米軍人カメラマンが見た硫黄島の様子ほか

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. 「陸の孤島」とは、近隣の地域と陸続きでありながら、交通の便が悪くてアクセスが困難な地域に用いる表現なので、硫黄島には当てはまらないかと。

    敢えて似たような表現を用いるなら「絶海の孤島」ではないでしょうか?

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス