硫黄島に次ぐ「訓練の島」に? 鹿児島「馬毛島」とは 防衛省がゼロから開発するメリット

種子島の西に浮かぶ無人島「馬毛島」に、いま防衛省・自衛隊が注目しています。この小島を訓練のための一大拠点にしようという計画ですが、“訓練の島”としては、東京からはるか南の硫黄島が知られます。なぜ馬毛島なのでしょうか。

圧倒的な近さがメリットの馬毛島

 そういったなか、より本土に近く、使い勝手に優れた無人島として白羽の矢が立ったのが鹿児島から南へ約100km、種子島から西へ約10kmの位置に浮かぶ「馬毛島」です。防衛省は、訓練施設が少ない南西諸島における自衛隊の活動拠点兼訓練施設として、この小島を活用しようと動き出しています。

 そもそも馬毛島とは鹿児島県西之表市の行政区で、種子島や屋久島などから構成される大隈諸島の一部です。面積は8.20平方キロメートルと硫黄島の約3分の1程度の大きさですが、起伏の少ない比較的平坦な地形で、硫黄島の航空施設だけをもってきたかのような土地になっています。

Large 20220526 01
硫黄島と馬毛島の位置関係(画像:防衛省の資料より抜粋)。

 この島の定住記録は江戸時代にまで遡りますが、1944(昭和19)年の戦時中、一時的に無人島になりました。その後、住民が戻り1951(昭和26)年頃から馬毛島の開拓事業が行われたものの、水源に乏しく農業に適さない土地であること、害虫や鹿害が多く、まともな生活基盤を確保することができないという理由から、1980(昭和55)年には最後の島民が馬毛島を離れ、再び無人島化しています。

 過去には、様々な企業による土地の買収や不正経理による汚職事件の舞台になるなど、多くの問題が発生した馬毛島ですが、最終的には防衛省が取得を進め、硫黄島に替わる訓練施設の建設を進めることになりそうです。

【硫黄島内を巡ったレア写真】米軍人カメラマンが見た硫黄島の様子ほか

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. 「陸の孤島」とは、近隣の地域と陸続きでありながら、交通の便が悪くてアクセスが困難な地域に用いる表現なので、硫黄島には当てはまらないかと。

    敢えて似たような表現を用いるなら「絶海の孤島」ではないでしょうか?

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス