JR北海道 2021年度も全線区で赤字 営業係数3000超も コロナ緩和も収支依然厳しく

JR北海道在来線の収支ベスト5・ワースト5

 収支を示す指数である「営業係数」(100円の営業収益を得るために必要な営業費用)も線区ごとに発表されています。2020年度は管理費を含む場合、全線区で赤字(100以上)となっており、道内全体では272です(前年度は304)。「ベスト」「ワースト」各5線区は、次のとおりです。

●2021年度営業係数ベスト5(カッコ内は2020年度比)
(1)札幌圏:154円(-19円)
(2)石勝線・根室本線 南千歳~帯広:274円(-65円)
(3)函館本線 岩見沢~旭川:287円(-54円)
(4)室蘭線 室蘭~苫小牧:293円(-39円)
(5)室蘭本線 長万部~東室蘭:300円(-33円)

●2021年度営業係数ワースト5(カッコ内は2020年度比)
(1)根室本線 富良野~新得:3287円(-319円)※東鹿越~新得間でバス代行輸送を実施中。
(2)留萌本線 深川~留萌:2183円(-189円)
(3)根室本線 滝川~富良野:1980円(+135円)
(4)室蘭本線 沼ノ端~岩見沢:1287円(-109円)、函館本線 長万部~小樽:1287円(-42円)

 なお、営業係数が前年度比で悪化したのは、根室本線 滝川~富良野、石北本線 新旭川~上川、富良野線 富良野~旭川、日高本線 長万部~鵡川の4線区です。

【了】

【営業係数「ワースト5路線」年度別推移と車窓風景】

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