艦名は沖縄戦に由来 アメリカ最新揚陸艦「リチャード・M・マクールJr」命名式を実施

建造コストを低減するため、ステルスマストは諦めたそう。

欧米ならではの式典 命名・洗礼式

 アメリカ海軍は2022年6月11日、新型のドック型輸送揚陸艦「リチャード・M・マクールJr」の命名式を実施したと発表しました。

「リチャード・M・マクールJr」は、サン・アントニオ級ドック型輸送揚陸艦の13番艦として、ミシシッピ州パスカグーラにあるハンティントン・インガルス・インダストリーズ(HII)のインガルス造船所で建造されており、2019年4月12日に起工し、2022年1月5日に進水しています。

 サン・アントニオ級ドック型輸送揚陸艦は全長208m、満載排水量2万5300トンある大型の輸送艦で、船体後部に設けられたウェルドックにはエアクッション型揚陸艇(LCAC)2隻またはAAV7水陸両用装甲車14両などを収容することが可能です。

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アメリカ海軍の最新ドック型輸送揚陸艦「リチャード・M・マクールJr」(画像:アメリカ海軍)。

 艦名の由来は、太平洋戦争末期の沖縄戦において、英雄的な活動を行ったアメリカ海軍大尉リチャード・M・マックール・ジュニアに由来するとのこと。

 彼は、日本の特別攻撃を受け沈没しつつあった駆逐艦「ウィリアム・D・ポーター」に、自身が操艦する上陸支援艇を横付けし、「ウィリアム・D・ポーター」の乗組員の救護活動に従事。その後、彼が乗る上陸支援艇もカミカゼ攻撃の目標となり炎上すると、今度は自艇に閉じ込められた乗員を助けるために、火傷を負いながら奮闘したことから、その献身ぶりを称え、名誉勲章が授与されています。

 なお、アメリカ海軍の場合、命名式といっても事前に艦名が決まっていることが多いですが、この命名式が正式に艦名が決定する日であり、それまではあくまでも仮の艦名とのことです。

 また、命名式以外に「洗礼式」と呼ばれることもありますが、これはキリスト教の洗礼と同じ意味合いで、大海原に乗り出す船に対して祝福と神のご加護を求めたことに由来するそうです。

【了】

【全長200m超え】「リチャード・M・マクールJr」の全景を見る

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コメント

1件のコメント

  1. 沖縄戦で、米艦に突入した日本軍特攻隊員の人々も、突入された米艦とともに、命を落とされた米軍乗組員の方々も、共に、愛する家族がいたでしょうに、、、今、ウクライナで起きている惨状にも相通じることなので、胸が痛みます、、、