大阪「うめきた」地下駅に「全部動くホームドア」「道案内してくれる案内板」導入へ
「全部動くホームドア」名鉄名古屋駅にも対応可能かもしれません。
2023年春に開業予定
JR西日本は2022年6月15日(水)、大阪駅で建設が進められている、2023年春開業予定の「うめきた(大阪)地下駅」について、新技術の導入となる「フルスクリーンホームドア」および「デジタル可変案内サイン」の詳細を発表しました。
「うめきた(大阪)地下駅」は、かつての貨物線を地下化する工事に伴い、現在は大阪駅を通過している関空特急「はるか」などが発着できるよう、新設される地下駅です。
「フルスクリーンホームドア」はいわゆる「スクリーン式」、つまりホーム柵とは違い車両との間を完全に遮断するものですが、今回の大きな特徴は「ドアと壁が自在にスライドする」ということです。
これにより、ドアの数や位置が違うさまざまな鉄道車両に対応可能となります。壁ユニットとドアユニットに区別が無いため、やってきた車両に応じて必要なユニットがスライドするだけで済むのです。2019年11月に1次試作機が発表され、開発が進められていました。
ホームドアの上部には、横に連続したサイネージが取り付けられ、「ドア」の位置に応じて適切な場所に適切な乗車位置案内が表示される仕組みです。ホームドア本体もほぼ前面がデジタルサイネージで、次列車案内などが表示される予定です。
ホームドアだけでなく、駅構内の案内板にも新機軸が。これまで「ただの板」だった案内板がフルデジタルとなり、場面に応じて自在に表示を切り替えられるようになります。
発表された詳細では、スマホアプリと連動し、行先を設定すると、自分の目の前に差しかかった案内板が自動で切り替わり、方向を案内してくれます。自分の行きたい場所だけの方向案内が表示されるため、案内板の読解に迷うことがなくなります。
それ以外にも、運行情報などを表示したり、複数の案内を切り替えることもできるなど、柔軟性が広がります。
【了】
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