これぞ令和の陸自ヘリ 待望の新型「UH-2」スバルから引渡し UH-1から格段進化 フレア撒けます
自衛装置も標準装備
さらに、UH-2はコックピット周りも大きく進化しました。
UH-1Jは全ての操縦機能がマニュアルで、何一つ自動化されている部分はありませんでした。しかし、UH-2のコクピットにアナログ機器はほぼ存在せず、大きな液晶画面が4つも付いたグラスコックピットとなっています。
このため、パイロットは飛行情報、エンジンやローター、電気系統や燃料系統などの状況を容易に確認できるようになりました。さらには、自動操縦機能も搭載していることから飛行中のパイロットの負担を軽減することにも成功しています。
この他にも、UH-2にはUH-1Jとは異なる装備が多々あります。
たとえばチャフ・フレアディスペンサーの装着です。これまでUH-1Jには機体を防護するためのチャフ(ミサイルが照射するレーダーをかく乱させるために空中に散布するおとり)やフレアー(熱源を空中に投射して赤外線誘導ミサイルをかわすおとり)を投射することはできませんでした。その代わりとして、敵の対空ミサイルを発見したら、可能な限りの回避行動を取ることを推奨されていましたが、現実問題として、敵の対空ミサイルを視認した段階で手遅れです。
しかし、このチャフやフレアーを使うことができれば、もしかしたらミサイルを回避することができるかもしれません。
さらに、このチャフやフレアーを使うためのミサイル警報装置も取り付けられました。そのため、パイロットは警報音が鳴り響いたと同時に回避行動をとりつつチャフとフレアーを投射しながら退避することで、自機の生残性を高めることができるのです。
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