これぞ令和の陸自ヘリ 待望の新型「UH-2」スバルから引渡し UH-1から格段進化 フレア撒けます
すでに始まっているシミュレーターでの学生訓練
こうした装備を取り付けたことで、UH-2はようやく21世紀にふさわしいヘリコプターへ仲間入りを果たしたともいえるのですが、こうした進化を喜ぶ声がある一方で、完全にマニュアルなUH-1Jを愛するパイロットや整備員がいることも事実です。
なぜなら、仮に何かトラブルがあったとしても現場で対応できる要素が大きいからです。コンピューター制御の部分がかなりの割合を占めるUH-2の場合、現場で応急対応できる部分が少なくなっているのは否めないでしょう。
いずれにせよ、陸上自衛隊の多用途ヘリコプターはUH-2の登場で新時代を迎えました。陸上自衛隊に引き渡されてからは、三重県にある明野駐屯地に所在する陸上自衛隊航空学校で習熟訓練が行われ、本格的な訓練が開始されると思われます。
なお、すでに航空学校内にはUH-2のシミュレーターが設置されており、それを使った学生教育は行われているため、UH-2に搭乗予定のパイロットたちは、実機の操縦桿を握る日を心待ちにしているのは間違いないと言えるでしょう。
【了】
Writer: 武若雅哉(軍事フォトライター)
2003年陸上自衛隊入隊。約10年間勤務した後にフリーフォトライターとなる。現場取材に力を入れており、自衛官たちの様々な表情を記録し続けている。「SATマガジン」(SATマガジン編集部)や「JWings」(イカロス出版)、「パンツァー」(アルゴノート)などに寄稿。
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