「走るエクソシスト」まさかの完走! 手づくり”箱車”が集結「ボックスカートレース」会場はロンドンからいざ日本へ!

実際走ると…

 さて、開幕前からピットガレージでさんざん客を沸かせたマシンが、いよいよ坂を下っていきます。「6点」「7点」「8点」「8点」……審査員からパフォーマンスの採点を受けた後、仲間に押してもらってスタート。最初のバンプの着地で態勢を乱すもの、サスペンションが壊れるものが続出し、滑走不能となったマシンはあわれ、バリアにもたれかかって終了。反対に、“ハリボテ”がバラバラに砕け散っても、足回りだけが生き残りゴールするチームもあり、それぞれの走りに声援が飛び交いました。

 リタイアが続出した中盤では最終バンプのスタッフが「頼むから僕らを忙しくさせてくれよ……」とぼやく場面も。そのかたわらには、先にリタイアしたクルマの“残骸”が積み上がっていました。出走した67チームのうち、自力でゴールできたのは半数ほどでした。途中でクルマが止まっても、仲間に押してもらってゴールを目指す姿もあり、満身創痍でゴールするマシンとドライバー、クルーへ惜しみない拍手が送られます。

 パフォーマンスで驚異の40点満点を得た、先述の「エクソシスト」。規定サイズ目一杯のデカさはハリボテ感が半端なく、明らかに出オチ的な空気が会場に漂っていました。しかしいざスタートすると、最初のバンプで勢いよくジャンプし、ベッド部分全体がめくれ上がり、あっという間に足回りが露出したものの、そのままの姿で危なげなく爆走し堂々のゴール。詰めかけた1万8000人の観客は豪快な走りっぷりに大盛り上がりとなりました。

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豪快なジャンプを見せる「エクソシスト」ネタのボックスカート(乗りものニュース編集部撮影)。

 総合優勝は1980年代のアニメ『ガジェット警部』ネタで挑んだ「Go Go Gadget Soapbox」チーム。数学者もメンバーに迎え作り上げたクルマは、“逆ウィリー”の激しいバンプ着地にも耐え、最高速56km/hにも達する猛スピードでフィニッシュ。パフォーマンスとともに圧倒的な成績で表彰台の中央に立ちました。チームは4回目の挑戦で、「毎回ほんの少しずつ進化してきて、今回もいい感じに走れた。でもまさか優勝するなんて!」と喜びの表情でした。

【大ジャンプ&クラッシュ!ネタ度&ガチ度満載のレースの様子】

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