やっぱ似てきた? 日本の次期戦闘機と英「テンペスト」新コンセプト 開発計画“統合”の可能性

イギリスが新戦闘機「テンペスト」の新たなコンセプトモデルを公開。日本の次期戦闘機のイメージと似ているうえに、展示場所は日本ブースの隣でした。両機の開発が統合される可能性はあるのでしょうか。

防衛装備庁コーナーのお隣に「テンペスト」が

 テンペストの技術実証機の開発で主体的な役割を果たすBAEシステムズは、今回のファンボロー・エアショーで同社のパビリオンに、テンペスト関連の展示を集めた「テンペスト・ショーケース」というコーナーを設けていました。

 そのパビリオンにはイタリアと、テンペストを中核とするイギリスの将来航空戦闘システム(FCAS)への技術協力を決定しているスウェーデンに加えて、日本の防衛装備庁も次期戦闘機への搭載を見据えて開発したXF9ターボファン・エンジンの模型などを出展していました。

 冒頭で述べたテンペストの新コンセプトモデルは、防衛装備庁のコーナーの隣に展示されており、また色が黒一色であったこともあってか、新コンセプトモデルは、どことなく防衛省が発表した次期戦闘機のイメージイラストにも似ている印象を受けました。

 その印象をテンペスト・ショーケースで説明にあたっていたBAEシステムズの担当者に伝えたところ、「このコンセプトモデルは日本と相談して作ったわけではないけど、イギリスと日本の新しい戦闘機に求めている能力の共通項が多ければ、形が似ていても不思議なことではないよね」と述べていました。

Large 20220729 01
記者からの囲み取材に応じるイギリスのベン・ウォレス国防相(竹内修撮影)。

 たとえば自動車の世界では、ルノー・日産・三菱アライアンスをはじめとする自動車メーカー連合が、プラットフォーム(車台)やトランスミッションなどの部品の共通化により開発や製造コストを抑えています。イギリス国防省と同国空軍、防衛省と航空自衛隊が新しい戦闘機に求めている能力の共通項が多いのであれば、テンペストと次期戦闘機も自動車メーカー連合による車両の開発と同様、機体やエンジンなどを共通化し、イギリス、日本、イタリアがそれぞれの国の空軍の要求に応じてカスタマイズしていくという手法が採用されるのかもしれません。

【了】

【日本の次期戦闘機似?】英「テンペスト」の新コンセプトモデル&エアショーの様子 (写真)

Writer:

軍事ジャーナリスト。海外の防衛装備展示会やメーカーなどへの取材に基づいた記事を、軍事専門誌のほか一般誌でも執筆。著書は「最先端未来兵器完全ファイル」、「軍用ドローン年鑑」、「全161か国 これが世界の陸軍力だ!」など。

最新記事

コメント

2件のコメント

  1. 予算獲得のために防衛相がでっち上げた妄想の基になった計画なので、統合されるのは当然のこと。訳の分からない口出しなどせず、素直に予算だけ渡せば計画はスムーズに進むだろう。既に世界で使用されているSONYや東レなどもあるが、それ以外の日本が出せる技術を使ってもらえるように今から働きかけていくべきだろう。

    • 防衛大臣が予算獲得しようとするのは当然の動きで、なんら批判されるいわれはない。

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス