一般人も乗れる大統領専用機!? 「ガルーダ・インドネシア・ワン」VIPじゃなくても羽田に来るワケ
インドネシアのフラッグ・キャリア、ガルーダインドネシア航空には世界的にもレアな一般人も乗れる大統領専用機が存在します。この機体、外観は見るからに特別機ですが、定期便にも就航しているとか。どういうことなのでしょうか。
普段は定期航路でも使用 インドネシアの特別仕様機
2022年7月27日、羽田空港にインドネシア政府専用機としてボーイング777-300ER(機体記号:PK-GIG)が、同国のジョコ・ウィドド大統領を乗せて飛来しました。機首側にはインドネシアの国章と大統領章が輝き、大統領搭乗機であることがわかります。コールサインも「ガルーダ・インドネシア・ワン」と特有のものを用いていました。
ただ、実はこの機体、普段はガルーダインドネシア航空の定期便として使用されています。つまり、タイミングさえ合えば一般人も搭乗可能な「市民も乗れる特別機」なのです。
世界的には、政府要人が外遊するときは、関係者だけが搭乗する特別な飛行機が使われることが多いです。日本やアメリカ、ドイツなどの政府専用機は、一目でその国の特別機とわかるデザインをしていることから、運航が行われる時は大きな話題になります。
一方で、オーストラリア空軍のKC-30A空中給油・輸送機や、中国国際航空のボーイング747-8は、内部こそVIP仕様になっているものの、専用の塗装は施されておらず、外観からは要人輸送に用いられる機体か否かは区別がつきにくくなっています。
インドネシアも2014(平成26)年以降、自国空軍のボーイング737-800(機体記号:A-001)を大統領専用機(インドネシア・ワン)として運用していますが、こちらは短距離がメイン。長距離の移動では、ガルーダインドネシア航空のボーイング777(PK-GIG)をチャーターする形をとっています。
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