縁起が良すぎる? その名も「お祭」行き路線バス爆誕 実は復興祈願 西東京バス
背景には大変な事情があるんです……。
珍バス停「お祭」が終点になる!
その名も「お祭」。そんな行先表示を掲げた路線バスが誕生することになりました。
このバス停があるのは山梨県丹波山村。西東京バスが東京から山梨へ越境する形で運行する「奥10 奥多摩駅~丹波」の途中バス停です。2022年8月11日より、期間限定で起終点のバス停となり、奥多摩駅発「お祭」行き、「お祭」発奥多摩駅行きが新設されます。
というのも、2022年6月15日に青梅街道(国道411号)で土砂崩れが発生し通行止めが続いているため、奥10系統は現在、丹波山村内の「鴨沢西」バス停で折り返しています。今回はこれを「お祭」まで延長する形です。同バス停からは、「三条の湯」へ至る後山林道の入口に近く、登山やレジャーが便利になるということです。
また、丹波山村の中心部への交通機関が途絶えていることから、西東京バスは奥10とは別に、丹波山村からの依頼で、マイクロバスによる小菅村経由の「アクセスバス」を運行しています。このバスは奥10の「大津久」バス停で接続しています。
西東京バスによると、青梅街道の復旧はまだ2か月以上かかる見通しだそうです。そこで、新たに誕生する「お祭」行きの行先表示には、「がんばれ丹波山村」とのメッセージも掲げる予定。同社は「今しか乗れない珍しい系統ですので、ぜひご利用ください」としています。
【了】
※一部修正しました(8月12日9時33分)。
この記事には重大な誤りがあります。「お祭行設定に伴い、丹波山村アクセスバスの乗り換えポイントも、大津久からお祭に変わる」というのは違います。お祭から先の道路が復旧していないので、無理です。アクセスバスの乗り換えポイントは大津久のままです。以上訂正をお願いします。