広島に「アストラムライン」が開業した日 延伸計画が現在進行中 -1994.8.20
28年前の8月20日、広島新交通「アストラムライン」が開業しました。
アジア五輪の会場輸送路線として整備
今から28年前の1994(平成6)年8月20日。広島市の中心部と郊外住宅地をむすぶ広島新交通「アストラムライン」が開業しました。
中国地方では初めてとなる新交通システムとして、1986(昭和61)年に事業化。2年前にアジア版五輪と言われる「アジア競技大会」の1994年広島開催が決定したことから、その後アクセス路線としても建設が進められました。
総工費は約1744億円。路線延長は18.4kmで、1989(平成元)年に開業した横浜シーサイドラインの10.8kmを抜いて、新交通システムでは日本最長となりました。
もともと広島市内の高速鉄道(路面電車に対する一般鉄道の表現)整備計画は、1970年代から進められていました。その計画は日の目を見ることはありませんでしたが、アストラムラインが中心街の本通~白島を「地下鉄事業」として地下線で開業しています。
開業から約30年を迎える現在、終点の広域公園前からさらに南下し、丘陵を下りてJR山陽本線の西広島駅へ接続する延伸計画があります。開通すればアストラムラインは「盲腸線」ではなく、両側で乗り換えが出来る「環状ネットワーク」を構成することとなります。
その計画のうち、まずは丘陵上の途中駅までを令和6~9年度めどに開業し、それから西広島駅までの延伸を令和10年度代に実現するとされています。事業化に向け、市は都市計画決定などの手続きの準備に入っています。
【了】
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