広島駅手前に路面電車の高架を整備 広島電鉄「駅前大橋ルート」で時間短縮へ
循環ルートも新たに整備します。
国土交通省は2019年11月27日(水)、広島電鉄による広島駅南口延伸事業の軌道事業特許申請について、29日(金)付で申請のとおり特許すると発表しました。これにより、広島市中心部と広島駅を結ぶ路面電車の所要時間短縮が図られます。
国土交通省によると、現在の広島駅停留場付近は地上を走るため、クルマと信号によりラッシュ時には路面電車が行列を作っている状況とのこと。また、広島駅までのルートが猿猴橋町経由で迂回しており時間を要するといいます。
そこで、稲荷町交差点を通り広島駅へ直進する「駅前大橋ルート」を新たに整備し、さらに広島駅へは高架で進入させることで、定時性を確保し、中心部と広島駅との所要時間を約4分、広島駅への乗換時間を約1分短縮します。あわせて、市内中心部を循環するルートを新たに設定し、利便性の向上を図るとしています。
延伸区間の長さは1.1kmで、途中に停留場を1か所新設します。迂回ルート上にある猿猴橋町停留場は廃止されます。事業費はインフラ部約83億円、インフラ外部約26億円、計約109億円。開業目標は2025年春です。
【了】
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