就役できるの? ウクライナの次世代コルベット1番艦「ヘーチマン・イヴァン・マゼーパ」進水

2番艦もトルコに発注済みだとか。

進水式にはウ大統領夫人や海軍司令官らも出席

 ウクライナ軍参謀本部は2022年10月2日、トルコで建造中の新型コルベット「ヘーチマン・イヴァン・マゼーパ」の進水式をイスタンブール海軍工廠で行ったと発表しました。

「ヘーチマン・イヴァン・マゼーパ」は、トルコが自国海軍向けに独自建造したエイダ級コルベットをウクライナ海軍向けに仕立て直したもので、2021年9月7日に起工しています。

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進水式当日のウクライナ海軍フリゲート「ヘーチマン・イヴァン・マゼーパ」(画像:ウクライナ軍参謀本部)。

 全長は99.56m、排水量は2400トン。乗員は約100名で、主な武装として76mm単装速射砲1門や、艦対艦ミサイル8基、RAM個艦防空用短射程対空ミサイル発射機1基、短魚雷発射管2基などを備えるほか、船体後部にはNH90ヘリコプターの発着が可能な飛行甲板を備えます。

 なお、艦名は17世紀後半にウクライナ・コサックの統領として名を馳せた「イヴァン・マゼーパ」に由来するとのこと。最初に付く「ヘーチマン」とはウクライナ・コサックの統領の伝統的な称号で、「アドミラル(将軍)」や「クイーン(女王)」などと同じものになります。

「ヘーチマン・イヴァン・マゼーパ」は、本来なら2022年末までにウクライナに曳航される予定であったものの、ロシアによる侵攻が始まってしまったため、今後のスケジュールは不明とのこと。なお、今回の進水式には、ウクライナの大統領夫人であるオレーナ・ゼレンシカ氏や、同国海軍司令官のオレクシー・ネイツパパ中将らが出席していました。

【了】

※一部修正しました(10月4日12時50分)。

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コメント

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1件のコメント

  1.  間に合うのだろうか? 船は進水=完成ではない。造船中の船は、水に浮かべられる状態になったら、次の建造船の為にドックを空ける必要があるので、さっさと進水式をして艤装岸壁に移動させ、エンジンや各種装備の搭載工事していく。進水から完成(海軍への引き渡し)までに軍艦だと最低1年は掛かるし、その後も乗組員の習熟訓練を最低半年は重ねないと、戦力にはならない。