まだ現役!? 初飛行から半世紀超のソ連「Tu-154」なぜヒット? ロシアの空港にピッタリだったワケ
ソ連・ツポレフ設計局が手掛けた3発ジェット旅客機「Tu-154」が、1968年10月3日に初飛行しました。40年以上にわたり1000機以上が製造された機体は、なぜここまでヒットしたのでしょうか。
1000機以上が製造
旧ソ連(現ロシア)のツポレフ設計局が手掛けた3発ジェット旅客機「Tu-154」が、1968年10月3日に初飛行しました。同機は1000機以上が製造され、ソ連製旅客機のなかでは大ヒットしたモデルのひとつです。
Tu-154は、ツポレフ初のジェット旅客機「Tu-104」や、アントノフ製(現ウクライナ)のプロペラ機An-10などの後継機として、1960年代中盤ごろから開発が進められました。当時のソ連の航空技術をフル活用した最新鋭機で、画期的なスペックが特徴です。
同機の全長は48.0m、全幅は37.5m、胴体最後部に3基のエンジンを集中したスタイルで、そのルックスはボーイングのヒット機「727」(1963年初飛行)や、イギリスのホーカー・シドレーが手掛けた「トライデント」(1962年)に似ています。しかし搭載しているエンジンは、同国産のクズネツォフ製のものを採用。
客席は164席、横3-3列のレイアウトが標準的でした。900~950km/h程度の速度、18tのペイロード(積載重量)を積んだ場合、航続距離は3200kmだったそうです。
Мяу 🐱