成田空港にあった日本唯一「横に動くエレベーター」やっぱ要らなかった? でも今後必要!?

成田空港にはかつて、第2ターミナル本館と別棟を結んだ、ユニークな乗りもの「シャトルシステム」というものがありました。ただこれには、旅客機側にとってはちょっとした困りごとがあったのです。

「シャトルシステム」旅客機には悩みのタネに?

 というのも、シャトルシステムは駐機場を区切るように専用路が造られていました。つまり、シャトルシステムの専用路が妨げとなるために、ターミナル本館とサテライトの間を通って目的の駐機場へ向かうことができなかったのです。

 たとえば第1ターミナル側にあるA滑走路から進入・着陸し、第2ターミナル北側(現在の第3ターミナル側)の駐機場を目指す場合は、第1旅客ターミナルの前を通って左に曲がり、さらに第2ターミナルを左手に見て、サテライトを回り込むルートを通って駐機場に入らなければなりませんでした。離陸はこの逆です。

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成田空港第2ターミナルに駐機する旅客機(乗りものニュース編集部撮影)。

 このようになるのであれば、シャトルシステムは地下に造るなどして、旅客機が迂回することはなく駐機場にたどり着けるようにできなかったのでしょうか。筆者はこのことを新東京国際空港公団(現在のNAA)で働く方にその疑問をぶつけたことがあります。

 この方によると「出発階と到着階各々のロビーから、緩いスロープを設けて地下化するには距離が短かった。エレベーターなど垂直の導線を交ぜると旅客の移動は煩雑になる」ということでした。――シャトルシステムはあまりにも短い距離に、これを作ってしまったがゆえ、結果として、航空機の円滑な通行を妨げることになってしまったのです。

 成田空港が今目指している「ワンターミナル」構想が実現した場合、旅客は一つのターミナル内で長い距離を移動する必要が出てくることもあるでしょう。現実として、成田のような大空港でもし「ワンターミナル」を実現するのであれば、旅客を徒歩だけで移動させるのは広すぎる建物となる可能性は大いにありえます。そうなると、シャトルシステムのようなターミナル内を走る交通手段も活躍の機会があるのかもしれません。

 その斬新さながら、短すぎたゆえに悲しき顛末を辿ってしまったシャトルシステム。将来の「ワンターミナル」でこういった交通手段が作られるかはまだわかりませんが、ぜひ空港内での機能的なアクセスを確立してほしいと思います。

【了】

【確かに旅客機泣かせだ…】見れば納得成田T2地上走行図例&シャトルシステム跡の今

【特集】羽田、成田から下地島まで…全国の空港特集

Writer:

日本各地の名産や景勝に興味があり、気ままに目的地を決めて2泊3日程度の 小旅行を楽しんでいる。

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コメント

1件のコメント

  1. 成田空港の第2ターミナルは、構造上仕方ないのでは。

    第1のように上下移動が多いのも不便です。

    その辺、羽田空港と比べても古さを感じる。

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