羽田のみの「赤の珍車」なぜ存在? JAL「赤トーイングカー」の導入理由が面白い 実は2種類
飛行機けん引車両「トーイングカー」は、通常白いボディであることが一般的です。ただ羽田空港でJALが運用しているもののなかには、「赤い」ものも。JALに理由を聞くと「会社色だから」だけではない理由がありました。
実は2社ある「赤いトーイングカー」
飛行機の前輪にくっつくような形で、駐機場までのバックでの押し出し(プッシュバック)や、地上走行に用いられる特殊な車両が「トーイングカー」です。通常この車両は、どの航空会社でも、ボディが白であることがほとんどです。
ただ、羽田空港に44台ある、JAL(日本航空)グループが運用するトーイングカー。この中のたった4台だけ、同社のトレードカラーである「赤」をボディ全面に施したものが存在するのです。
JALによると「赤いトーイングカー」は、いずれもタイヤを直接抱えて牽引する「トーバーレスタイプ」の車両といいます。ただ、この4台のうち、1台がLEKTRO社製、3台がKalmar社製。つまり、違うタイプのトーイングカーが、ともに「赤い塗装」をまとっているのです。そして、このカラーをまとうまでの経緯も、2社でまったく違いました。
1台のみあるLEKTRO社製の赤いトーイングカーは、2019年9月頃から導入されました。おもにプライベート・ジェットクラスの小型の旅客機のオペレーションに使われています。JALによるとこの車両は「元々赤色がメーカーの原型色で、そのままの色で導入した」とのことです。
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