戦艦「大和」「武蔵」より早い 史上初46cm砲搭載艦を生んだイギリス海軍 結局使ったの?

旧日本海軍が使った世界最大の戦艦、大和型の目玉ともいえる装備に46cm砲があります。この強大な艦砲を世界で最初に造ったのはイギリス海軍でした。その目的と顛末、それに触発されたアメリカの動きを見てみます。

陸上砲として転用を計画、一転して再び艦砲へ

 その後「フューリアス」は、当時イギリス海軍が開発を始めた航空母艦(空母)の実験艦へ改造されることが決定し、18インチ砲は撤去されます。こうして、宙に浮いた18インチ砲は、意外なところで再利用されることになります。

 ドーバー海峡の哨戒部隊を指揮するレジナルド・ベーコン提督は、18インチ砲をフランスの西部戦線に運び、陸上砲としてドイツ占領下のベルギーにある軍事施設を砲撃する計画を立てます。この提案は海軍上層部に承認されました。

 ただし、射程の関係から18インチ砲を設置する場所として、ベルギー西部のウェストエンドを占領することが要求されます。ところが、イギリス軍はウェストエンド攻略に失敗します。

 そこで、ベーコンは別の転用案を考え出します。彼は18インチ砲を海上輸送するにあたり、モニター艦の使用を予定していました。ただ、彼自身は小型艦と組み合わせることで、再び艦載砲としても使えると考えていました。

 モニター艦はアメリカ南北戦争の装甲艦「モニター」に由来する、いわば小型の軍艦です。「モニター」自体は世界初の旋回砲塔を採用した軍艦で、モニター艦は小型の船体に比較的大口径の主砲を搭載した艦艇として、沿岸や内海での砲撃戦や対地攻撃に使われました。

【写真】日本が開発した46cm砲 大和型戦艦ほか

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