戦艦「大和」「武蔵」より早い 史上初46cm砲搭載艦を生んだイギリス海軍 結局使ったの?

旧日本海軍が使った世界最大の戦艦、大和型の目玉ともいえる装備に46cm砲があります。この強大な艦砲を世界で最初に造ったのはイギリス海軍でした。その目的と顛末、それに触発されたアメリカの動きを見てみます。

イギリス海軍46cm砲の最初の目標は?

 イギリス海軍は第1次世界大戦で対地攻撃用にモニター艦を使用していました。しかし、低速で防御力が弱く、敵艦と砲撃戦になって沈められる艦もありました。そのモニター艦に「フューリアス」の18インチ砲を転用し、海上からベルギーのドイツ軍施設を砲撃しようとベーコン提督は考えたのです。

 18インチ砲を流用することになったのは、1915(大正4)年に8隻が竣工し、当初は12インチ連装砲を搭載していたロード・クライブ級モニター艦でした。

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1918年11月、北海で降伏したドイツ艦隊を監視する「ロード・クライブ」。艦尾に見えるのが巨大な18インチ単装砲塔(画像:帝室戦争博物館)。

 1918(大正7)年6月、18インチ砲2門がネーム・シップの「ロード・クライブ」と8番艦「ジェネラル・ウルフ」に搭載されます。ただし、「フューリアス」の砲塔を船体の小さなロード・クライブ級には載せられないので、砲塔や砲架は設計をやり直しています。

 こうして生まれた18インチ搭載モニター艦は早速実戦に投入され、同年9月28日、「ジェネラル・ウルフ」がベルギーのオステンデ郊外にある鉄道橋を砲撃。続いて「ロード・クライブ」も10月14日に砲撃をしています。ただ、その翌月、11月14日に第1次世界大戦が休戦を迎えたことで、これ以上の砲撃は行われませんでした。

 ちなみに、予備だった3基目の18インチ砲は、5番艦「プリンス・ユージーン」に搭載する予定でしたが、その前に戦争は終わりました。その後、予備の18インチ砲は戦争中に海軍の訓練施設になっていたロンドンの水晶宮に展示されたのち、試射を行い廃棄されています。

【写真】日本が開発した46cm砲 大和型戦艦ほか

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