"二段重ね高架"出現 阪神高速「3年通行止め」松原線の架替工事 旧橋を"切り刻む"準備へ

作業車のための高架橋が架けられています。

高架下を通行止めにしないための策

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高架橋の架替えが行われている、阪神高速松原線の喜連瓜破付近。

 阪神高速14号松原線では、大和川を渡る区間(喜連瓜破~三宅JCT)が工事のため、今年6月から約3年間の通行止めとなっています。

 行われている工事は、高架橋の架替です。長居公園通をまたぐ瓜破交差点付近では、高架橋の橋桁同士がヒンジ構造でつながっている構造ですが、この部分で設計想定を超える「垂れ下がり」が発生しており、当面の対策としてケーブル補強を行っていましたが、今回根本的な対策として、架替を行うことにしたのです。

 まずは既存の橋桁を撤去する工事を行います。交通量の多い長居公園通を通行止めにするわけにいかないため、橋桁を少しずつワイヤーソーで切り取っていきながら、移動作業車が吊り上げて運搬台車に載せ、撤去していくという工法が取られます。

 現在は、その移動作業車や運搬台車が通行するための「仮設桁」の設置工事が進められています。

 阪神高速道路が「現場レポート」で公開した画像では、高架橋の上にもう一段あらたな高架橋が出現したような光景が見られます。この一段上の仮設桁が完成すれば、いよいよ撤去工事が本格化していきます。

 松原線の喜連瓜破~三宅JCTの通行止め解除は、2025年3月末の予定となっています。

【了】

【「高架の上に高架」架替工事で珍風景が誕生】

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