「名神湾岸連絡線」いよいよ事業着手 神戸線の混雑を湾岸線へバイパス 測量開始
名神~西宮~南港・堺市方面という新ルートも・・・?
2021年度に事業化、測量開始
名神高速道路の西宮ICと阪神高速5号湾岸線を結ぶ約3kmの新路線「名神湾岸連絡線」が2021年度に新規事業化したのをうけ、2021年9月中旬から現地測量が開始。10月26日(火)からは関係住民を対象とした説明会が始まり、いよいよ事業が本格的に始動しています。
「名神湾岸連絡線」は名神高速道路を西宮ICから南に延伸する形で阪神高速5号湾岸線へ直結。現在の西宮浜ランプ付近に「西宮浜JCT・IC(仮)」が設置される予定で、西宮ICも「西宮JCT・IC(仮)」として整備されるといいます。中央帯を持つ2車線道路で、全線高架となります。
開通すると、名神から神戸方面へ向かう交通が、5号湾岸線へも振り分けられます。同時に事業が進んでいる5号湾岸線の六甲アイランド北出入口~駒栄ランプ(仮称、神戸市中央区)の開通とあわせて、魚崎・生田川・摩耶といった3号神戸線の渋滞スポットをバイパスする路線として機能するようになります。あわせて、下道である国道43号の渋滞緩和も期待されています。
また、大阪南港や堺市の臨海地区から名神を利用する際は、大阪市内中心部をバイパスするルートとして新たな選択肢となりそうです。
西宮ICの構造は現在、「名神~3号神戸線神戸方面」のみ接続されています。「連絡線」開通後もこの構造は変わりませんが、「連絡線」と3号神戸線は逆に「連絡線~大阪方面」のみの接続となる予定です。これも、5号湾岸線の交通を3号神戸線の神戸方面に入れないためです。
今後のスケジュールは、測量や地質調査などに1年程度、その成果を踏まえた予備設計、詳細設計を経て、2023年度から用地取得に着手、といった見積りとなっています。全体事業費は、約1050億円と試算されています。
【了】
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