踏んでいいの? 路面に「黄色の破線っぽい模様」交差点近くで増加中 実は効果絶大

「表示」だから踏んでもいい?

 この注意喚起表示は、進路変更禁止区間の約30m手前から表示されることが定められています。つまり、この注意喚起表示を認識して、区間禁止の手前までに進路変更を行うことはOKで、交通違反になりません。

 ちなみに、本稿でも路面「標示」と「表示」を使い分けていますが、黄色い実線の進路変更禁止は「標示」、今回の矢羽のペイントは注意喚起「表示」になります。前者は、最高速度や進路変更禁止といった特定の交通法で禁止されていることを標示した「規制標示」、横断歩道や停止線、中央線など道路交通上で定められた場所、交通法を指示する「指示標示」からなり、標識令(道路標識、区画線及び道路標示に関する命令)で規定されています。

 対して、今回の進路変更禁止の注意喚起表示は、標識令以外で定めた「法定外表示」です。運転者や歩行者に対して“交通規制の意味を明確にして”交通の安全と円滑を図ることを目的として設置されます。つまり、「こうしなければならない」「してはいけない」という意味はなく、罰則などもありません。

【了】

【図解】「黄色の破線っぽい模様」の意味 実はもう1種類あった!(写真)

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Writer: 小林祐史(ライター、カメラマン)

プラモデル雑誌の編集部から独立し、フリーランスライター、カメラマンに。バイク、車関連はモータースポーツからスタートしたが、近年は交通安全や道路事情等も取材。ドローン操縦にも挑戦中です。

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