「スピード落とせ」じゃ効かぬ 運転者に不快感与える物理対策 “こぶ”を改良して“起伏”に
住宅街の生活道路などで、道路に意図的に起伏をつけた「ハンプ」と呼ばれる構造が見られます。車速を抑制する物理的な安全対策の一つですが、似た名称と役割で「バンプ」というものも存在。ここに安全対策の試行錯誤の跡があります。
ドライバーに不快感を与えて減速させる「ハンプ」
近年、住宅街の狭い生活道路などで、道路を意図的に“盛り上げて”いる箇所が見られるようになっています。これは、通過するクルマを減速させる対策のひとつで「ハンプ」と呼ばれるもの。ドライバーにスピードを落とさせる「物理的な対策」ですが、ここに至るまで様々な試行錯誤がありました。
2011年9月、道路での歩行者の安全を守るために「ゾーン30」という交通安全対策が定められました。ゾーン30に指定された地域内では、車の最高速度が30km/hに制限されます。さらに、ゾーン30の安全を高める追加策として、物理デバイスを設置する「ゾーン30プラス」が2021年8月から始まっています。
ゾーン30プラスの物理デバイスにはさまざまなものがありますが、その中で交差点や横断歩道で車速を抑制させるための物理デバイスが「ハンプ」です。ハンプは徐行や一時停止が必要な場所でクルマを意図的に減速させるため、道路に平均5%の滑らかな傾斜をつけた高さ10cmの起伏のこと。上りの傾斜部、高さ10cmの平面部、下り傾斜部で構成され、それぞれの長さは2m以上、合計で6m以上となります。
このハンプをクルマが30km/h以上で走行すると、車体が上下に大きく揺れ、運転者は車がフワリと浮いたような不快感を覚えるのです。そのためハンプの不快感を知っている運転手は、手前から30km/h以下に抑えるようになり、それが交差点内や横断歩道付近にいる歩行者や自転車の存在を認識しやすくなるという安全につながります。
ただ、非常に似た名称の安全対策で「バンプ」というものも存在します。実は「ハンプ(hump/起伏)」の形状を定めるまではさまざまな試行錯誤があり、その前身の一つと言えるのが「バンプ(bump/こぶ)」なのです。
このバンプが振動の発生源となって近隣住民を振動公害で却って悩ませてしまうといったデメリットは心配ないのでしょうか
>このバンプが振動の発生源となって近隣住民を振動公害で却って悩ませてしまうといったデメリットは心配ないのでしょうか
10t以上の大型車が何台も通る幹線道路ならともかく、せいぜい1~2tの乗用車が生活道路を通ったところで振動公害は考えにくいですね。
場所は?だったが女のコ幼児が横断歩道を渡って居るだまし絵を採用したところが有った 私には日中限定だが良いかなと想い考えました。