雨でもスベりにくい!道路の「ハイスペック白線」が普及しないワケ むしろ見かけたら注意?
でもあまり見かけない?
このように表面形状を工夫した滑りにくく見やすい道路標示は、平成の初めに実用化されたものの、現在でもそれほど頻繁に目にすることはありません。その理由は、従来のものよりコスト高だからです。材料、工法の両面で費用がかかります。
このため、重大事故の発生率が高かったり、交通の要所であったりする道路に優先して施工されているそうです。そういった道路では、2種類以上の道路標示が同じ場所に存在しているケースもあります。筆者は、都内の十字路にかけられた4つの横断歩道が、凸凹とスジ入りの2種類で構成されているのを見たことがあります。
もし歩行中、このような横断歩道に気づいたら、周囲に注意したほうがよいかもしれません。そこは事故が多発する道路かもしれないからです。また、クルマの運転者でこのような横断歩道や車線に気がついた場合も同様に注意するべきでしょう。変わった道路標示を見かけたときは要注意、ということです。
【了】
Writer: 小林祐史(ライター、カメラマン)
プラモデル雑誌の編集部から独立し、フリーランスライター、カメラマンに。バイク、車関連はモータースポーツからスタートしたが、近年は交通安全や道路事情等も取材。ドローン操縦にも挑戦中です。
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