画期的! JAL機支えたアイテムが「御守り」に 大変貌の裏側を取材 願掛けバッチリ&SDGsにも

すごーくいいアイデア…。

「チョーク」を裁断し御守りに

 JAL(日本航空)が2022年12月24日より、羽田空港の至近にある羽田神社(東京都大田区)で、「合格祈願御守り」などの授与をスタートしています。この御守りの中身である「御内符」には、なんとも航空会社らしいものが使われているのがポイントです。その制作の様子を、実際に見てきました。

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JALの「合格祈願御守り」などを持つスタッフ(乗りものニュース編集部撮影)。

「御内符」に用いられるのは木製の「チョーク」というアイテム。JAL機などが駐機するさい、車輪が“滑らない”ようにする車輪止めです。JALによると「個々の使用頻度によっても状態は異なることから、明確な使用期間というのはありませんが、半年以上から1年程度で焼却廃棄となるものが多い」とのことで、2021年度は約340本が廃棄になったといいます。

 この「チョーク」を羽田神社で御神璽(ごしんじ)として祈祷したのち、JAL機の航空機支援を行うJALグランドサービスの担当者が、手作業で御守りに入る約1.5cm×0.5cmのサイズに裁断。それを「合格祈願御守り」に封入します。初穂料は1000円です。

 この「合格祈願御守り」はチョークの役割である“滑らない”というポイントを合格祈願とかけたもので、JALグループ社員の発案から実現しました。また、本来の役目を終えた「チョーク」を有効活用することで、資源を無駄にせず、SDGs達成に寄与する効果も期待できます。

「受験生のみなさんは、不安をかかえながら当日を迎えると思うので、それが少しでも軽減できれば。『チョーク』は200tを超える航空機でも滑らないように支えており、駐機中にブレーキを解放しても滑りません。そういった意味ではご利益はあると思います。このお守りを持った受験生が合格できるように祈っています」。担当者は、このようにコメントしています。

【了】

【写真で一気に追う!JALの「滑らない御守り」ができるまで】

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