病と戦う子どもを持つ一家、北海道に「人生の岐路となる旅行」へ…その経緯 ANA&マクドナルド

なぜANAらが協力したのか

 ドナルド・マクドナルド・ハウスは2022年、チャリティー活動の一環としてANAの超大型機、エアバスA380「フライングホヌ」を用いたイベントを実施。その縁を契機に、2者がタッグし、三上家のサポートをする今回の取り組みが実現したといいます。ANAは航空券提供をはじめとする移動面でのサポートをしたほか、ANAグループで初のスタートアップ企業で、ロボット開発を手掛けるavatarin(アバターイン)を用いた遠隔治療などを実施しました。

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avatarinが手掛けるロボットを用いて遠隔診療をうける三上奏くん(乗りものニュース編集部撮影)。

 そして旅の途中、奏くんは大きな決断をします。さっぽろ療育医療センターで、単身で2か月のリハビリ入院を決めたのです。

「術後はマイナス思考で怖がりになってしまった次男でしたが、『一人でも頑張って入院する』と発言したのを目の当たりにし、周りからの指示でリハビリをするという受け身の姿勢ではなくなり、自分が自分の体のためにリハビリをするのだという前向きな姿勢にガラっと切り替わったのを感じました。人生の岐路になるような旅になったと思います」(奏くんのお母さん)。

 札幌での単身リハビリ入院は同年秋から実施。12月にはそれも終え、奏くんは京都に戻っています。

【了】

【一家による北海道旅行の様子】

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