「ステルス戦闘ヘリ」は米軍の無謀な夢だったか 初飛行30年 性能・予算もマシマシの結果は?

戦闘機や爆撃機などでは当たり前となりつつあるステルス機。ヘリコプターではあまり聞きません。実は過去、アメリカでステルス戦闘ヘリの開発が行われたことがありました。なぜ制式採用されなかったのでしょうか。

飛行性能もヨシ! でも採用には至らず

 また、ステルス性を損なってしまうものの、搭載兵装を増やしたい場合は胴体の左右に武装を懸架できるスタブウィングも装着可能で、その場合は一般的な戦闘ヘリコプターのような重武装での戦闘も行えます。これは、ステルス戦闘機F-35「ライトニングII」で機外に武装を懸架する「ビーストモード」と同じような方式といえるでしょう。

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正面から見たRAH-66。傾斜の角度が揃えられ菱形のような断面になっているのが分かる(布留川司撮影)。

 ヘリコプターとしての飛行性能も高く、最高速度は175ノット(訳324km/h)で、巡航速度は165ノット(約306km/h)と、現在の主力戦闘ヘリであるAH-64「アパッチ」を上回っていました。3重のデジタル式フライバイワイヤによって運動性も高く、空中停止状態では180度の水平回転をたったの4.7秒で、戦闘時を想定した80ノット(約148km/h)でのスナップターンは4.5秒で行えたといいます。その高い機動性を対空戦闘でも活用するつもりだったのか、AIM-92「スティンガー」空対空ミサイルは機内のウエポンベイに最大で12発も搭載可能だったそうです。

 スペックを見る限りではRAH-66は非常に高性能な機体であり、実際、当初の計画では次の21世紀を代表する次世代の戦闘ヘリコプターとなるはずでした。しかし、最終的にこの機体が実際に配備されることはなく、開発プロジェクトも途中でキャンセルとなっています。なぜそうなったのか、その大きな理由として挙げられるのが、度重なるテスト期間の延長と開発予算の膨張にありました。

 RAH-66にはステルス性以外にもさまざまな新技術が採用されており、それらを開発・実用化してひとつの機体に統合するのは技術的に非常に困難でした。これに加えて開発期間中に冷戦が終結したり、はたまた対テロ戦争が勃発したりと世界情勢が大きく変化したことで、アメリカ陸軍側のRAH-66への性能・任務要求も随時変化、このことが、計画全体のスケジュールの遅れと予算超過に拍車をかけたのです。

【写真】操縦席アップも RAH-66「コマンチ」のディテール

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コメント

2件のコメント

  1. コマンチはコマンチを開発しようとしたから駄目になったと思う。OH-58D/AVX案のような、複合ヘリにしちゃってたら、もっと早く複合ヘリが出来てたんでは?ステルスという、UH-60改で特殊作戦やってもNH-90である程度できる様な事にあーでもないこーでもないをやるから…

  2. 正面から見るとコマネチのように見えるからですか?

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