前脚ズレてる! イギリスのジェット旅客機なぜビックリ形状に? 高性能と引き換えになったものとは

現行の旅客機は、前脚が胴体の中心に備わっているのが一般的です。ところがかつて前脚が左側にずれたユニークな形の旅客機がありました。この配置には、同機ならではの事情がありました。

前脚が左にズレてる!

 旅客機の機首側についた車輪「前脚」は、多くのモデルで、胴体のほぼ中央に設置されています。しかし、かつてイギリスには、その概念を覆すような珍しい前脚配置をもつ旅客機が存在。1962年1月9日に初飛行したホーカー・シドレー(現BAEシステムズ)のHS121型「トライデント」です。なぜ、一風変わった前脚配置の採用にいたったのでしょうか。

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ホーカー・シドレー「トライデント」2E型(画像:Hugh Llewelyn[CC BY-SA〈https://bit.ly/2Vh1bOa〉])。

「トライデント」の前脚は、胴体中心より左に約60cmズレてついています。前脚をしまうとき、多くの現行旅客機は前方もしくは後方に引き込まれるのに対し、この「トライデント」は横方向に引き込まれます。

 前脚こそユニークなスタイルが採用されているものの、脚をしまった「トライデント」の姿は、3発のジェットエンジンとT字尾翼を備えた、当時のトレンドにのっとったデザインです。ちなみに初期タイプの場合、座席数は標準で約100席。機体サイズは全長約35m、全幅27mでした。

 ただ、同時期の競合機と比べると、「トライデント」は突出した機能も持ち合わせた旅客機ており、ユニークな前脚の配置も、それが関係していました。

【ズ、ズレズレや!!】正面からみた「トライデント」の前脚、位置が凄まじい…

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