地下鉄有楽町線、北関東まで? 延伸の“壁”になる「地磁気観測所」とは
地球上でも重要な施設
地磁気観測所が設置されている茨城県石岡市によると、地磁気の観測は、1883(明治16)年に、東京の中央気象台(現気象庁)で始められました。その後、都市化や電車の発展など、地磁気観測のうえで障害となる直流方式の電流の増加などに伴い、当時、都市化が進んでいなかった現在地に移転、100年以上にわたり地磁気観測を行っています。
地磁気を正確に観測するには、磁気を帯びやすい鉄などの金属類や磁界を発生させる電気、とりわけ常に一定方向へ流れる直流電流が大きな障害となるそうです。
地磁気観測所は、古い教会のような歴史を感じさせる雰囲気のある建物で、敷地は東京ドームの約1.5倍。30人弱の職員が働いています。日本唯一の地球磁気計測器の検定業務を行う機関(船舶や航空機で使用されるコンパスをはじめ地磁気測器の検定)であり、南極地域観測隊への職員参加・観測隊員養成などの役目も担っています。
また、ここでの観測結果をもとに、赤道を環状に取り巻く電流の強さを示す指数が決められていて、この役割を果たしているのは、日本とアメリカ、南アフリカ、プエルトリコの4つの観測所だけで、世界的にも重要な施設なのです。
しかし、東京メトロ有楽町線から鉄道を延伸しようとすれば、東京メトロの車両は直流のみ。交直流電車の導入は容易ではありません。
【了】
※一部修正しました(1月31日10時38分)。
記事に誤りがあるようでしたのでご報告させていただきます。
誤:八千代市
正:八千代町
ご指摘ありがとうございます。修正いたしました。
役所と地元は、勝手なことしか言わない。
そのわりに、金は出さない。
どこまで延伸する気なんだ…
野田市までは聞いたことあるけど、野田市は別に東武野田線が走ってるから問題ないし。