ついに消滅 名鉄の迷列車「犬山経由・吉良吉田行き」惜しむ声多数 伝説の「ランデブー走行」も
「ずっと一緒だよ」数分差で付かず離れずの2列車
さらにこの中でも特異なのが、6時16分発(急行・吉良吉田行き)と6時18分発(普通・豊橋行き)の2列車。わずか2分差で名鉄岐阜駅を発車し各務原線を走っていきます。
最初は先行の急行がどんどん後続を引き離していきますが、名古屋で種別が逆転。名鉄名古屋7時28分発(普通・吉良吉田行き)に7時36分発(急行・豊橋行き)が次第に追い付いていき、鳴海でついに追い抜いてしまいます。
そのまま豊橋行きが逃げ切るかと思いきや、新安城で吉良吉田行きを待ちます。吉良吉田行きは鳴海で再び急行へチェンジし、さらに後ろ4両を「普通豊明行き」として切り離し身軽になり、新安城で再び追い付きます。
新安城で再会した「急行と急行」は、一方は名古屋本線で豊橋へ、もう一方は西尾線で吉良吉田へと向かっていきます。これだけで一本の小説が書けそうな、ドラマチックなダイヤです。
3月のダイヤ改正で各務原線の列車は犬山までとなり、この岐阜発のドラマは無くなってしまいます。では、犬山発として、この仲良し2列車は存続するのでしょうか。名古屋鉄道に尋ねたところ、「個別の列車についてはまだ発表できないのですが」と前置きしたうえで、「今回ダイヤ改正の対象となる線区以外では、基本的に大きな変更はないものと考えています」として、ランデブー運行の"区間短縮による存続"に含みを持たせていました。
名鉄ユーザーは行き先を見てどの列車が名鉄名古屋を通るかパッとわかるんでしょうね。
埼玉の人には国府津とか読めなかったかもしれないし、神奈川の人には籠原なんて縁がなかった。湘南新宿ラインだの上野東京ラインという運転系統名は苦肉の策でしょう。
マイナーな終着駅名をサポートするために例えば東横線なら各停 清瀬と渋谷・池袋方面の交互表示、京急では特急 印旛日本医大と品川・日本橋方面を交互表示させたりさしている。