高速道路「深夜割引」このままだと適用されなくなるかも? “その場で割引”は廃止 救済措置も

救済措置も…?

 新制度の導入から5年間は、料金が割高になることに対しての激変緩和措置も予定されています。

 ひとつは、割引適用車両が1000km以上を走行した場合、「1000kmを超えて走行した距離」については、その時間帯に関わらず深夜割引の算定に追加されます。また、22時台に高速道路を降りた場合、22時台に走行した分の割引率は2割とされます。ただし、NEXCO西日本によると、これらも「ETCマイレージサービス」または「ETCコーポレートカード」への後日還元になるということです。

 一方、一定距離を走った場合の料金を割安にする「長距離逓減制」も見直しになります。これは料金体系の変更であり、ETCの登録に関わらず全車に関係があります。

 現行で100~200kmの走行は25%、200km以上は30%引きになっています(深夜割引は別途適用)。これが次のように変わります。

・走行距離100~200km:25%引き
・走行距離200~400km:30%引き
・走行距離400~600km:40%引き
・走行距離600~800km:45%引き
・走行距離800km以上:50%引き

 400km以上の走行は、深夜割引に関係なく、一律で現状よりも割引になります。特に1000km以上の走行は激変緩和措置の分も含めると大きく割引となるため、長距離を走るドライバーには有利になります。

 これら新制度は2024年度中の適用が予定されていますが、NEXCO西日本によると、今回の発表内容をもとに、今後詳細を詰めていくそうです。

【了】

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