「百里基地のF-2先生詣で」なぜ連続? 日本初降臨の印戦闘機「フランカー」も独空軍も手合わせのワケ
「F-2目的なら築城もワンチャン?」…なさそうなワケ
では、百里基地を使うことで何を発信したのでしょう。これは、「同じF-2を使う福岡県の築城基地は今後、訪日機の展開先に選ばれるのか」という問いにもつながります。筆者は、その可能性は高くないと思います。
英・印・独機の訪日は、中国へのけん制が目的のひとつであることも明らかです。ただ、最も“熱い”南西方面に近い築城基地ではアピールが強すぎて、「挑発」ととられる恐れがあります。
緊張下といえども平時の国際関係では、相手へ送るメッセージは均衡を崩さない“加減”が求められます。どこの国や地域へ対するかを想定して、防衛協力を「深化」させるかなども、決して報道資料に記されません。
筆者は、“熱い”舞台から距離を置いて刺激を避けつつも、しかし錬成を怠らず警戒も緩めない――こうした無言のメッセージを送るためからも、百里基地が選ばれたと考えています。
【了】
Writer: 相良静造(航空ジャーナリスト)
さがら せいぞう。航空月刊誌を中心に、軍民を問わず航空関係の執筆を続ける。著書に、航空自衛隊の戦闘機選定の歴史を追った「F-Xの真実」(秀和システム)がある。
何いってるんだか。英空軍が来たときは三沢にF2、百里にF4。F2詣と言うなら英空軍も変わらん
この時期三沢は雪リスクが高過ぎ小松も好天とは言い難い。スホーイ使う国に35を見せたくもなかろうし見せたら米軍から苦情も来よう
英空軍が三沢だったのは米軍についでの用事、他は対東京が近い上に空港が空いていて天気の良い百里、それだけのことではないのか?