見納め秒読み「梅田貨物線」地下化後はどうなる? 路地裏の"頭スレスレガード"をゆく特急列車

2023年3月18日のダイヤ改正で、JR大阪駅北側に「うめきた地下ホーム」が開業し、並行する地上線は廃止されます。どんな変遷をたどり、どんな風景が消えるのでしょうか。

大部分が「うめきた地下線」へ切り替え

 2023年3月18日のダイヤ改正で、JR大阪駅北側に「うめきた地下ホーム」が開業し、これまで大阪駅をスルーしていた関空特急「はるか」や和歌山方面の特急「くろしお」が停車するようになります。

 これに先立つ2月13日には、この地下駅を含む新たな地下線が使用開始します。この日を境に、大阪駅北側を走っていた「梅田貨物線」の地上ルートは廃止となります。この貨物線にはどんな歴史があったのでしょうか。

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大阪駅西側の貨物線を走る特急「くろしお」(乗りものニュース編集部撮影)。

 古くから大阪の中心ターミナル駅だった大阪駅。その北側には巨大な貨物ヤードが広がっていました。それらは中津地区で集約され、淀川の手前で東海道本線に合流していました。この貨物駅「梅田貨物駅」が開業したのは1928(昭和3)年のことです。

 さて、その30年前に、大阪駅から臨海工業地帯へ、貨物線が開業していました。やがてこの貨物線は「西成線」として旅客化します。現在の大阪環状線・ゆめ咲線の大阪~西九条~桜島間です。大阪環状線が西九条から天王寺まで延伸するのはずっと後、1961(昭和36)年のことです。

 この西成線と梅田貨物駅が短絡線でつながったのが、貨物駅開業からほどなくした1934(昭和9)年のことでした。

【消えゆく「梅田貨物線」現在と過去の風景を見る】

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