中央道の抜け道「道志みち」でバイパス整備中 急峻な県境を「道志トンネル」で短絡

河口湖~相模原を山中でむすぶ短絡路です。

昨年に工事着手した「道志バイパス」

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急カーブと勾配が連続する国道413号「道志みち」(画像:山梨県)。

 国道413号は相模原市・橋本から津久井を経由し、山中湖、富士吉田へ向かう道路です。「道志みち」の愛称がつけられ、中央道の南側で並行ルートを取ることから、小仏峠周辺の渋滞を回避する抜け道のひとつとしても知られています。

 とはいえ長い長い山岳区間で急カーブや急勾配も多い国道413号。そのうち、特に急峻な山梨・神奈川県境付近をトンネルでまっすぐ抜けていく「道志バイパス」の工事が進められています。当該区間では第一次緊急輸送路に指定されていますが、土砂崩落により通行止めも発生します。

 バイパスは、野原地区から月夜野地区までの約1.8km。トンネル2本(延長123mおよび1049m)と橋梁で山をショートカットします。

 工事を担当する山梨県の富士・東部建設事務所吉田支所によると、工事着手したのは昨年12月。まずは西側の短いほうのトンネルを掘り進めている状況とのことです。2013年に事業化したのち、測量設計や用地取得、準備工事が行われてきました。

 2019年の台風では東京・神奈川~山梨の県境区間が大規模に寸断され、複数の交通機関が同時に麻痺しました。その対策として、国や県、交通事業者などで「東京~山梨・長野 交通強靱化プロジェクト」が進められています。道志バイパスもその中で「脆弱箇所の強靭化」の一環として位置付けられています。

【了】

【「道志バイパス」ルートと工事状況】

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