中部横断道 最後の未着手区間「長坂~八千穂」事業化へ進行中 早期実現へ地元は知事要望

事業化に向け一歩手前のステップまで来ています。

静岡~軽井沢を真っすぐ結ぶ最短ルート

Large 210820 nagasaka 01
中部横断道の最後の未着手区間である長坂~八千穂(画像:国土交通省)。

 中部横断自動車道の未事業化区間である長坂IC(山梨県北杜市)~八千穂IC(長野県佐久穂町)約34kmの早期事業化に向け、2021年8月23日(月)に北杜市観光協会や地域住民の団体が、山梨県知事あてに要望を行います。

 中部横断自動車道は長野県小諸市の佐久小諸JCTと静岡県静岡市の新清水JCTを結び、上信越道・中央道・新東名を連絡する全長約132kmの計画路線です。このうち、上信越道~中央道の区間では佐久小諸JCT~八千穂高原ICが2018年までに開通済み。中央道~新東名の区間は8月29日(日)に全通し、山梨県と静岡県が直結される予定です。

 最後に残る長坂IC~八千穂ICはまだ構想段階となっていますが、2018年7月に概略のルート案が決定。これをふまえ事業化に向けた最終段階として、都市計画決定とあわせて環境アセスメントの手続きがそれぞれ進められています。

 静岡県・山梨県と上田~軽井沢の上信越道沿線エリアとの幹線ネットワークは、松本から長野道で長野方面へ抜けるか、新和田トンネルを含む国道142号で岡谷から北上するルートなどに限られていました。長坂IC~佐久小諸JCTの全通により、「縦の直結ルート」が新たにひとつ誕生することになります。

 ちなみに、上信越道~中央道の区間は、JR小海線と並行。全通間近の中央道~新東名の区間ではJR身延線と並行しています。前者は小海線の小諸駅~八千穂駅間にあたる部分が、現在開通済みというわけです。

【了】

【上信越道~中央道を直結 中部横断道の概略ルートを見る】

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

3件のコメント

  1. 以下記事から抜粋。
    「(前略)静岡県・山梨県と上田~軽井沢の上信越道沿線エリアとの幹線ネットワークは、(中略)新和田トンネルを含む国道142号で岡谷から北上するルートなどに限られていました。(後略)」
    静岡県と山梨県から上信越道方面へ行くなら、中央道須玉ICから国道141号を北上して八千穂高原ICから中部横断道を利用した方が最短なのに、何故わざわざ遠回りの国道142号を挙げるのかが疑問です。

  2. 141号も決して悪い道ではありませんが、やはり中部横断道があるかないかでは利便性が大きく変わりますね
    できた暁には日本最高所の高速道路になりそうですし、東信地方民としては群馬を回らなくていい分東京が近くなりそうなので、あと10年以内に実現できたら嬉しいです

  3. ここプロ市民が反対してるんだよな
    ちゃんと対策して早期開通しろよ