岩泉線が全通した日 太平洋到達の夢破れた”超閑散路線” -1972.2.6

全国屈指の「秘境駅」もありました。

三陸海岸をめざした「超ローカル線」

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岩手県内を走っていた岩泉線(画像:写真AC)。

 1972(昭和47)年の2月6日。岩手県を走っていたローカル線「岩泉線」が全通を迎えました。

 岩泉線は、山田線の茂市駅から分岐し岩泉駅まで伸びていた38.4 kmの路線です。1942(昭和17)年に「国鉄小本線」として最初の区間が開業。路線名のとおり、当初は岩泉からさらに三陸海岸まで延伸し、小本まで到達する計画でした。沿線の木材や採掘物の輸送にも活用されていましたが、延伸工事はなかなか進まず閑散路線の状態でした。

 この日、浅内~岩泉間の7.4kmが開業し、同時に路線名は小本線から岩泉線へ改称され、結局これが最終延伸となりました。終着点となるはずだった小本には、12年後の1984(昭和59)年に、久慈と宮古をむすぶ三陸鉄道北リアス線が開業しています(現在の岩泉小本駅)。

 岩泉線は、全線を走行する列車はわずか3往復しかなかった超・ローカル線。駅の周囲に人家がほとんど存在しない「秘境駅」として知られた押角駅もあり、鉄道ファンの間で有名でした。

 長らく存廃問題に揺れていた岩泉線ですが、2010年7月、線路上の土砂崩れに乗り上げた列車が脱線する事故が発生し運休。結局そのまま復旧されることなく、2014年4月1日をもって廃止となりました。

  

 全線が廃止となった岩泉線ですが、中里~岩手和井内間はレールバイクとして活用されており、4月から11月までの土日祝日に運行されています。また、押角~宇津野間の峠越え区間にあった「押角トンネル」は、並行する国道340号線のバイパストンネルに再活用されています。

 

【了】

【今はなきローカル線「岩泉線」の風景】

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