川崎の"鉄道空白地帯"に「特快BRT」出発 超ラッシュ通勤救う? 「京急電車と同じ長さ」の連節バス
連節バスの運行は“選ばれし運転手”?
川崎市では初、もちろん臨港バスでも初となる連節バス。普通のバス車両とは運転の感覚が異なるため、2か月半の習熟運転を経て乗務につくといいます。
現在は41名が連節バスを運転可能といいますが、「特別な運転免許が必要なわけではなく、大型二種免許さえあれば、運転スキルを身に着けるだけで運転できます。そのため『選抜部隊』ではなく、より多くの運転士が連節バスに乗務できるのが理想です」(同)とのこと。
とはいえ、長い長い車体を切りまわすのは大変です。今回導入された水江町ルートは、川崎駅から4車線道路がひたすらまっすぐ続き、右左折が必要最小限となっています。浮島方面の路線も輸送密度が高いですが、4車線道路ではないことや「(首都高下の幹線道路である)産業道路へ出入りするということが、運転技術的にもPTPSの面でも特に課題となってくる」(同)ようでした。
臨港バスの平位 武代表取締役社長はあいさつで「連節バスの全長18mというのは、京急の電車と同じ長さ。それを安全に運行するためにクリアしなければならない課題が多く、関係各所のご協力でこの日を迎えられてホッとしています」と話しました。それから続けて、今後の取組として「AIを用いた運転や無人運転にも、近いうちに実証運行として進めていきたいです」と抱負を語りました。
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