鉄道・バスもマスク無し容認へ 窓開けは? 座席閉鎖は? 風景は本当に変わるか
また「着用呼びかけ」に戻る可能性アリ
さらに鉄道・バスとも、マスクの着用呼びかけを完全にしなくなるというわけではなさそうです。
鉄道のガイドラインでは末尾の「その他」の条項として、「輸送障害発生時など、やむを得ない事情がある場合には、その範囲において本ガイドラインの定めによらないものとすることができる」「感染対策上又は事業上の理由等により、利用者又は従業員にマスク着用を求めることができる」とあります。
バスのガイドラインでは、「その他」は次のように、より具体的に記載されています。
「事業者が感染対策上又は事業上の理由等により、利用者又は乗務員を含む従業員にマスクの着用を求めることは許容される」
「(当面の取扱)通勤ラッシュ時等混雑(人と人が触れ合わない距離を保てる場合を除く。)したバス(概ね全員の着席が可能である高速バス、貸切バス等を除く。)に乗車する時には、政府によりマスクの着用が推奨する場面とされていることを周知する」
日本バス協会によると、この「その他」2項目はマスク着用の呼びかけに関する条項を削除した代わりに設けたものだといいます。
「今後、感染状況が悪化して運転手が罹患し、運行の継続が困難になることを避ける目的があります。また、混雑時にはマスク着用が推奨されることは変わらず、それをリーフレットや掲示により周知することとしています」
鉄道でも一部ありましたが、特にバスでは、運転手の集団感染により運行が困難になり、減便や運休せざるを得なくなる事案が、これまでに相次いでいます。マスク着用は「個人の判断」となるものの、感染が流行する時期には「着用の呼びかけ」に戻す余地を、鉄道・バスともに残しているといえます。
【了】
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