コスパ第一?「対戦車地雷」ウクライナが多用する理由 “戦車の大敵”と天秤にかける“戦後のリスク”

戦車をコスパ良く足止めし、撃破できる対戦車地雷。その威力の大きさとは裏腹に、信管がなければ、蹴とばしても、投げ落としても、ノコギリで切っても爆発しないそう。ただ、一度埋められると、その処理は各段に難しくなるともいいます。

踏むだけじゃない、地雷の起爆方法

 また、信管も起爆方法の違いによって様々な種類が存在します。代表的なものだと、踏んだ瞬間に爆発する「圧力式」、踏んだ圧力がなくなると爆発する「圧力開放式」、戦車などの重量物が走る時に発する振動を感知して爆発する「振動式」などでしょう。このほかにも、「磁気感応式」や「音波感応式」など実に様々な起爆方法があります。

 さらには、複数回踏まれてから爆発するモノや、地雷を除去するため地雷本体を動かした瞬間に爆発するモノ、さらには内蔵された電池を抜き取ろうとすると爆発するモノなどもあります。そのため、設置するのは簡単にできる一方、未使用の地雷を処理するのは非常に厄介であるとされています。

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雪面に置かれた対戦車地雷。これだけでも戦車の行動を阻害することができるため、非常に効果的(武若雅哉撮影)。

 このように多くの起爆方法がある対戦車地雷は、仕掛ける場所と信管の選択をマッチさせれば、敵戦車を撃破するのに非常に効率が良い兵器ともいえるでしょう。また、費用に関しても一部の高価な対戦車地雷を除くと、1発あたり数万円から十数万円だとか。ミサイルなどと比べると極めて低コストで製造できるため、発展途上国などでも量産しやすい兵器です。

 見方を変えると、相手をビビらせつつ、もし1発でも踏んでくれれば確実にダメージを与えることができるため、戦車を倒すのに最もコストパフォーマンス(費用対効果)に優れた兵器であるともいえます。

 とはいえ、一度埋めた対戦車地雷は時間が経てば経つほど、その始末が大変になります。経年などによって何個の地雷をどこに埋めたのかわからなくなれば、今度は自国民に対して牙をむく“危険物” となり、戦後復興の大きな障壁になるのは間違いありません。

 そのため、各国では対戦車地雷の効果的な使用法とともに、効率的な処理方法もあわせて研究し訓練しています。なかでも、最も手っ取り早い処理方法は「起爆」してしまうことです。

 強烈な一撃をお見舞いする対戦車地雷ですが、一度でも起爆してしまえば、たとえブービートラップが仕掛けられていたとしても、その仕掛けごと吹っ飛んでしまいます。そのため、起爆してしまうのが最も効率的な処理方法だといえますが、当然この処理方法には多くの危険が伴います。

【元陸自隊員が激写!】地雷埋設の方法&処理の仕方の解説写真

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コメント

1件のコメント

  1. ウクライナ軍は陸上自衛隊のように地雷の設置位置情報地図を作成していると思いますし、

    ウクライナ戦争はネットワーク戦争と呼ばれて居ますから、

    地雷の位置情報地図は周辺の部隊及びウクライナ軍本部にも共有されていると思われるから、地雷設置した部隊が全滅しても地雷設置情報が共有済みで把握している可能性が高いです

    砲弾で空中散布する対戦車地雷も散布範囲散布数も記録して有る可能性が有ります

    その為、場所が分かっているウクライナ側の地雷の撤去は比較的容易と思われます、

    特に反撃する時にウクライナの戦車の邪魔にならないようにする必要がある為、地雷の詳細な位置が分かっていれば素早く進軍が可能になります

    問題はロシア軍がいい加減に無計画に地雷設置する上、周辺のロシア部隊にも伝えてなく、

    ロシアが設置した地雷でロシア戦車等が破壊されるなどの損害が度々起きている事で、

    無計画に何も記録残さず仕掛けまくったロシア側の地雷処理が大きな問題になると想います。

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