豪州“国内で生産させて”「ボクサー」戦闘車のライセンス生産交渉 ドイツと開始

一説には74式戦車よりも重いとか。

ライセンス生産が承認されれば100両製造予定

 ドイツに本社を置く兵器メーカーのラインメタルは2023年4月3日、オーストラリアで「ボクサー」戦闘車のライセンス生産を行うための交渉が、両国政府関係者によって始まったと発表しました。

「ボクサー」とは、ドイツとオランダが共同開発した8輪駆動の多用途重装甲車で、乗員防護性能に優れているのが特徴です。また様々な派生型の開発に対応できるよう、車体後部をモジュール化しており、ベース・シャシー(基本車台)と各種ミッションモジュールを組み合わせることで、機関砲塔を搭載した歩兵戦闘車型や兵員輸送型、物資運搬型、移動司令部型、救急車型、自走迫撃砲型、自走榴弾砲型、対空自走砲型など様々な仕様にすることができます。

 なお、各ミッションモジュールを載せ替えることも可能で、各モジュールは約1時間で交換できます。

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オーストラリアがライセンス生産を要求している独ラインメタル製の「ボクサー」戦闘車両(画像:ラインメタル)。

 オーストラリアは「ボクサー」を、クイーンズランド州南東部の都市レッドバンクにあるラインメタルの先端軍用車両センターで生産する計画です。調達数は100両で、最初の車両は2025年に引き渡される予定です。

 なお、ラインメタルでは、ドイツとオーストラリア両政府のライセンス生産協定の締結によって、オーストラリア国内に900人以上の雇用を創出するとしています。

【了】

【射撃シーンも】オーストラリアで試験中の「ボクサー」戦闘車両を写真で見る

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