外遊はいつも「他国の特別機」なぜ!? 激レア“ジャンボ”来日に羽田沸く 一体どこの国王?

他国機チャーターだから来日のたび機種バラバラ

 ヨルダンのアブドラ国王は、大の親日家としても知られています。ゆえに、たびたび日本を訪れており、1999年の即位後だけでも11回を数えるほどだそう。2018年11月には千葉県の習志野演習場で陸上自衛隊特殊作戦群の訓練展示を視察したほか、2022年9月には安倍晋三元首相の国葬にも参列しました。

 たとえば2014年にはバーレーン王室航空のボーイング767-400(登録記号A9C-HMH)に搭乗していますが、2018年と2022年の来日ではアラブ首長国連邦(UAE)を拠点とするプレジデンシャル・フライトのボーイング777-200ER(機体記号A6-ALN)を使いました。首脳が外遊に出かける際、自国空軍が運用する機体や、フラッグシップキャリアの機体、もしくは民間のビジネスジェットをチャーターするという例は多いですが、このように他国の特別機を使用するというのは珍しいのではないでしょうか。

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ヨルダン国王家族を乗せ、羽田空港に飛来したバーレーン王室航空のボーイング747-400(深水千翔撮影)。

 ちなみに今回飛来したバーレーン王室航空の場合、アブドラ国王が使用する際も機体の塗装に変更はありませんでしたが、2018年と2022年の来日で使用したプレジデンシャル・フライトの場合はUAEの王族とそれ以外で明確な違いがありました。

 見比べると一目瞭然なのですが、アブドラ国王が搭乗したときの機体は、尾翼にUAEの国旗が描かれていません。一方、2019年の「即位の礼」のときにUAEアブダビ執行評議会のハッザーア・ビン・ザーイド副議長を乗せて来日した際は、国名と国旗の表記が確認できます。

 アブドラ国王らを乗せて今回来日したボーイング747-400は、前述のとおりバーレーン王国航空の機体でしたが、中東にはボーイング747だけでなくエアバス380や同340など4発エンジンの大型機を運用する国々がまだあります。

 各国の特別機が、ボーイング777を始めとした双発機へと交代していくなか、現役の4発機でひょっとしたら再びヨルダン国王家族が来日するかもしれません。次はどこの国の機体で羽田空港に降り立ってくれるのか、今から楽しみです。

【了】

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Writer: 深水千翔(海事ライター)

1988年生まれ。大学卒業後、防衛専門紙を経て日本海事新聞社の記者として造船所や舶用メーカー、防衛関連の取材を担当。現在はフリーランスの記者として活動中。

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