東海道新幹線「新駅」/相鉄延伸/相模線複線化を 神奈川の構想 地域の要望に鉄道各社どう回答
新線や新駅の要望に鉄道事業者の回答は?
東海道新幹線の新駅に関して、JR東海は「新駅の設置は列車の到達時分の延伸やダイヤ構成に影響を与え、結果として多くのお客様の利便性を損ねることになるため、現時点で新駅設置は極めて困難」と回答。しかし、「中央新幹線が開業し、東海道新幹線のダイヤ構成に余裕が生まれれば、新駅設置の余地が高まると考えています」としており、「現在は新駅設置可否について検討できる段階ではありませんが、新駅周辺のまちづくりの検討にあたり、助言などを求められれば協力していきます」という見解を示しています。これは従来からのスタンスと変らないようです。
相鉄いずみ線のツインシティ延伸をめぐっては、湘南台から慶応義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)までの約3kmを第一期区間(先行区間)、SFCから倉見までの約5kmを第二期区間として検討が行われており、相鉄も「いずみ野線延伸検討協議会」に参加しています。延伸の要望に対して相鉄は「更なる需要を期待するとともに、今後も事業性確保を大前提として検討を進めていきます」としたうえで、「自治体におかれましても、上下分離方式の導入や、道路財源などを投入するなど、事業実現に向けた具体的整備手法の確立を進めていただくことをお願いします」と回答しています。
相模線の複線化についてJR東日本は「相模線の利用状況などを勘案すると、莫大な設備投資を必要とする複線化については、難しい状況にあると考えています。今後の沿線の開発状況や利用動向などを総合的に判断し、長期的に検討する必要があると考えています」と返答しています。
「ツインシティ」をめぐる鉄道整備構想は、今後のまちづくりの進展と鉄道需要の創出が実現の鍵になりそうです。
【了】
『ツインシティ』と言いながら、やる気あるのは平塚側だけだからなあ。